ひかげでダンス

物書きをお仕事にしたい人。練習中。

ワックスをかけた

床がめっちゃピカピカ、気持ちいい。

クイックルワイパーは超偉大。ワックスがけマジ簡単な上に10分で乾くとかすごい。別の部屋ワックスかけてる間に乾くやん!

ワックス用にリビング中の物という物を別の部屋に移したおかげでリビングがガランとして、入居した当初を思い出す。めちゃノスタルジック。


「賃貸なのにワックスかけんの?」って言ってたあの人。

家がピカピカな気持ち良さがわかってないね。


ショートショート小説#2:メールの時代

鍵付きメールのフォルダを開く。十数通、消したくないメールが入っている。いちばん最近は4日前、いちばん古いのは1年弱くらい前。どれもタイトルには「Re:」の文字がアホみたいに連打されている。それだけで、ちょっとニヤニヤしてしまう。積み重ねた時間の証し。同じ時間を過ごしていたような錯覚。川上くんも、ケータイを握りしめて、返事が来なかったらどうしよう、変なこと書いたかな、ちゃんと意味がつたわったかなと、モンモンとしていてくれたら嬉しい。今の私と同じように。

最近嵐の新曲に変えた着メロが流れ出す。しっかり最後まで聞いてから、メールの受信フォルダを開ける。新着は川上くんからのメール。きた。返事きた。嬉しくてニヤニヤしてしまう。早くメールを開けたい気持ちと、この喜びをもうちょっと味わっていたい気持ちがプロレスみたいな激しい喧嘩を始める。けれど味わいたい気持ちはいつも弱く、すぐに負けてしまう。どんな返事が来ているのかめちゃくちゃに気になるのだ。我慢する余裕なんてない。
メールを開封すると、二、三行の短い文章と「また明日な」の文字。心がふわふわに浮いて、家の屋根なんかするっと通り過ぎて、綺麗な細い三日月をハンモックにして眠れそうなくらい嬉しかった。左胸がキューっとする。
誰が送って来てもこの機械の文字だけど、川上くんの「また明日な」はなんだか特別に思える。
「また明日な」
明日会って話ができるんだ。そういう当たり前のことが、とんでもなく、嬉しい。


所要時間:わかんない
出来:もうちょっと照れたかった

あの火星に行った人誰だっけ

今、金曜ロードショーで映画「オデッセイ」を見ているのですが、、、

 

主人公役の役者さんの名前が思い出せない!!!!

 

この人、以前にも何回も忘れているのです。とにかく名前が難しい。

ブラピとかディカプリオ様とかはなんとなくすぐ思い出せるのですが、この人だけはすぐに名前が出てこない。ブラピとかディカプリオも好きだけど、私はこの名前思い出せない人がいちばん好きなんだ。なのに出てこない。

というわけで今回は、思い出すまでの過程と、思い出したあとの答え合わせを大々的に紹介します。

 

まずは「あの役者さんの名前なんだったっけ?」って夫に聞いたら、「え!?」と言われ、夫も思い出せない様子。毎日一緒にお風呂に入るので、お風呂の中で二人でうんうん唸りながら考えた。先に思い出されると悔しいので、思いついた外人さんの名前をどんどん言っていたら怒られた。「喉まで出てきてんだから邪魔しないで」だって。結局夫はお風呂あがってすぐにスマホカンニングした。

 

お風呂で出てきた名前一覧。

トムハンクス:彼が夫を一番苦しめていた。

トムブレイディ:彼は私を一番苦しめた。アメフト好きでよく見ていたのだけど、彼は凄すぎてあまり好きではなかった。今回も邪魔された。やっぱり彼は凄い。

メグライアン、ライアンゴズリング:思い出す15分くらい前から「ライアンゾーン」に突入。1ネーム別の名前を挟んではこの名前を繰り返していた。

トムホランド:「実はトムという名前は合っているのではないか」という幻想に突き動かされてトムを探していたらホランドしか思いつかなくなった。

 

そもそも、「名前二文字で二文字目は『ン』、苗字は4文字。小さい文字は入ってない。割とごつい苗字で、『マ』とか『ム』とか『ハ』『ホ』あたりの硬そうな文字だった気がする」と思って思い出そうとしていた時点で間違っていた。

さあ、ここで答え合わせ。

答えは「マットデイモン」

「トム、じゃなくて、逆にして『〇ト』なのではないか?」と思ったら「マット」、「マットデイモン!!!」とすぐに思い出せた。

最初の思いつき、微妙に合っていて微妙に違う。『ン』は使うけど苗字の方に使うし、小さい文字は入っていた。割とごつい苗字は合ってるけどマ、ム、ハ、ホどれもつかってない(そもそも候補がほぼ絞れてない時点でお察しですが。。。)

 

さて、ここまできたら、次、ど忘れしたときにどうやったら思い出せそうか考えてみる。

①「こうだったような気がする」を少し変えてみる

  例:苗字に『ム』が入っていた気がする!→名前に『ム』が入ってるかも

②全然違う方向からアプローチしてみる

  例:三文字の名前だった気がするから、できるだけ長い名前を思い出してみよう

これでみなさんもスッと思い出してアハ体験ができます。

なんかメジャーなブロガーと同じテイストになってしまったので即刻やめます。私は悪魔に魂を売ったんだ真面目に考え事している場合ではない!

ショートショート小説#1:書けない

ああ、どうしよう、書けない。

 

お隣が火事になった。全焼。二才にもならない子供を連れて、家族三人仲良く散歩している姿をよく見かけていた。三人ともでかけていて、けがはなかった。

右隣のうるさい奥さんと物静かな旦那さんの二人暮らしのお宅は半焼した。旦那さんの方が気付いて警察に電話したそうだ。奥さんは和室で昼寝していて、旦那さんに起こされるまで全く気付いていなかったらしい。窓を閉めていても聞こえるような大声でご近所さんに自慢していた。

左隣りの私の家はちっとも焼けなかった。風向きがよかったらしい。悪かったのかもしれないけれど。

原因は、どうやら猫らしい。寒くてたまらないからおでんが食べたいと言った旦那さんのため、奥さんは赤ちゃんを背中に抱っこしておでんを作った。からしがないことに気付き、おいしくなるように長く煮込んでおこうと火をつけたまま外に出た。一瞬だから大したことはないだろうと高を括っていた。

そこになぜか猫が飛び込んだ。鍋は床に転げて中身をすべてぶちまけ、火はごうごうと燃えた。猫の毛に火が移ったからだ。猫は火をまといながらそこらじゅうを走り回った。猛スピードで走り回った。おかげで体についていた火は消えたが、家中に火をばらまいてしまった。

火を消してくれる人は誰もいなかった。無人の家に猫が一匹。自分の体が焼けて焦げたにおいをかぎながら、きっと猫は半泣きだっただろう。どうにもできなくなって出ていったようだ。未だに家族は猫のことを探していて、電柱に張られたポスターが痛々しい。焼け跡にはそれらしきものがないことしかわからないので、そういう想像しかできない。悪くすると、火がついたまま外に出て、どこかで黒焦げになっているのかもしれない。私はその想像をするのが怖いので、こう書くことに決めている。

なのに、書けない。書いたら全部が事実のようになってしまう。奥さんは普段から火をつけっぱなしで外に出るような人だったのかもしれない。猫以外の何かが要因だったのかもしれない。右隣の奥さんが嫌いだから、この風向きの日を選んで自分で火をつけたのかもしれない。あるいはそんな悪だくみをしていたわけではなく、家族を守るためなのかも。津波が来たら一発で沈んでしまうこの家を手放すための苦肉の策とか、悪霊が出るからとか。

憶測で物を書くことが、私にはできない、ということが、この手を止めている。近所の人が被害にあったということもあるが、そっちの方が私には大事なことだった。

事実を伝えたくて新聞社に就職したのに、世の中にはこんなにも憶測が満ちているということを、痛感している。それはまるで自分の家に強盗が入って、タイミング悪くその部屋に帰ってしまい、無残にも殺されてしまう、みたいなものだった。理不尽だった。思っているのとは違う未来が突然目の前に現れ、今までの人生もこれからの人生も台無しにされたみたいなものだった。

書けない。書けない。

もう17時で、外はまっくらだった。途方にくれた。


執筆時間:20分程度

出来:勢い100%


燃料としてのことば

先日、会社で定例報告会があった。月一で開催しているもので、発表者十数人が代わる代わる発表し、講師一名が都度、一名ずつにアドバイスをしていくというもの。発表者も講師もめったに変わらないので、誰一人緊張などしていない。ギャラリーも少なめ。声も小さめ。いつものこと。

私は他の仕事があり、終わりから四名目くらいのところで途中参加していた。

 

アドバイスが終わり、次の発表者が発表を始める。少しおどおどした、ふっくら真面目そうなおじさん。でも声は大きくてハキハキしていて、好ましかった。だからまじめに聞いていたつもりだった。けど、途中から気になって仕方がなくなってきた。

この人、「まあ」がめーーーーーっちゃ多い。

「えーまあ、今回はまあ上手くいったんですがまあ、Bプランの方はまあ上手くいくかどうかまあわからないので、まあ次回また報告しようと思います。」

まあ何回使うねん!

 

過去の経験から、普通の人はこういうのが気になったら回数を数えると思うのですが、私はそれよりも「どういうタイミングで言ってるのか」が気になってしょうがなく、じっと耳を澄ませた。

息継ぎのタイミングではもちろん言ってる。けど、驚いたのは、息継ぎがなくても言っていること。ひどいときは「ま」と、聞き取れるか聞き取れないかくらいの小さいものも混じっていて、これらは息継ぎのタイミングとは全然関係ない。すごい。追いつけないくらいたくさん言ってる。やっぱ回数数えた方がよかったのかも。

そういうことをして内容まったく聞いてなかったから、体感5分くらいで終了。

面白かった。興味深かった。こういうのは普通「えー」とか「ちょっと」とかがメジャーだと思っていたので、「まあラッシュ」を真面目に聞いて、ちょっとした疲労感と達成感すら感じていた。とにかく多い。小さくて数えられないの含めたらほんとに100回くらい言ってるんじゃないのか。

内容ひとつもわかってないけど、まあ気持ちを切り替えて、まあ講師の人の話は集中して聴こう、と思った。ら。

 

講師も開口一番「まあ」。しかも結構言う。

「まあ、そのAプランの方は順次進めてもらって、まあBプランについてはまあ急ぐ必要もね、まあないでしょうからね。まあ次のときに聞かせてください」

なんかもう笑えてきてしまって、もうしゃべるな!と思ったよね。

 

ちなみに、次に出てきた発表者(気弱そうな童顔のおじさん)はこの二人ほど「まあ」って言わなかったけど、王道の「えー」が二人よりは多かった。あと、私の上司は「なんか」がとても多い。「なんかなんかいい案がなんかあるといいね」ってリアルに言っていたことがあってもう感動した。

 

みなさんコンビニとかで言っちゃいませんか?

「あ、袋いりません」って(私は袋不要なとき100%こう言ってる)。

「あ、カードあります」とかって(私はカード持ってるときは以下略)。

大なり小なりみんな言ってるのかなとは思っています。政治家さんはしゃべる後の母音を引用して伸ばしてるイメージがあるし(おーこの件に関しては、あー我々の云々)。

個人的な見解としては、円滑なコミュニケーションを成り立たせるために必要不可欠な、燃料みたいなものなのかなという結論に達しています。

沈黙に一石を投じることば。ちょっとしたしゃべりへのウォーミングアップ。思考に一区切りつけて束ねるためのことば。次に何を言うか考えるため、間を持たすためのことば。もしかしたらニューロンが電気信号を出すときに出ることばなのかも。

「ちょっと」が多い人もいるし、上記「えー」とか「まあ」とか「なんか」とか。同僚には息継ぎのときに思いっきり鼻から息を吸うのでスースーやかましいやつもいます。私も暇さえあれば「もう」とか「なんか」とか「ちょっと」とか「特に」とか、使いがちなことばはたくさんあります。

こういう、一見意味のないことばや息やらが燃料として燃えてくれるおかげで、話者は自然に話すことができるのかな、と思います。人それぞれ話すときに燃料になってくれる、いわば「パートナーワード」がいて、常にそのことばと寄り添って暮らしていると思うと、新しい発見が、ありそうな、なさそうな。

 

同僚がスースー言ってなかったら、それはもう同僚ではなくなっている気もします。この燃料も含めて、彼なのかな、と。あのくらい「まあ」を言わないと、彼ではないのかな、と。

次誰かが「まあ」と言っていたら、今度は笑わずに、にっこり笑顔になっていそうです。

愛すべき夜

ひっさしぶりに仕事仲間と飲み会。

今年入ってきた新人の歓迎会がまだなのがむちゃくちゃ気になるけど、とりあえずの送迎会。約20名でわいのわいのしてきた。


お店は1階がカウンターのみ、おばあちゃんちと同じくらい狭い階段を上がった2階は、ダンスホールかと思うくらい広い荷物置き場の奥に20席くらい、もはや貸切状態。

看板には「delivery」の文字があったので凝ったものは出てこないだろうと思ったその通り、チーズやハムやナスの煮たのをお洒落に盛り合わせた前菜から始まり、ピザ、パスタ、サラダ、焼きチキン、ジェラート。どれもシンプルだけど妙に美味しかった。

ただしサラダ!なぜこの中盤のタイミングでサラダなんだ!一口も食べなかった。


そのサラダが出てくるか出てこないかくらいのタイミングで、海外帰りの先輩が現地のワイン2本を開け始めた。あっという間になくなった。

赤は完全な消毒液のにおい

白はパンチきいてて、もはやこれは赤ワインなのではと錯覚するほど。

今もなんか赤ワインのかおりはリアルさを持って思い出せる。


帰りは家の近い4人でこの暑い中歩いて帰る。みんな足が速くて、はあはあ言いながら歩き、途中のコンビニでポカリスエットを購入、こうしないと失神しそうだった。

おととい月がとても綺麗だったから、それを見ながらゆっくり歩きたかったのだけれど、願いは1ミリも叶わなかった。ただ火星が細いマッチを灯したみたいにピコンと赤く光っていた。


チグハグな夜だった。主賓は主賓らしくなく部屋の隅で話していたし、中盤に出てくるサラダ、持ってきてくれただけありがたいただの消毒液、優雅に歩くはずが競歩大会みたいになった帰り道。

でもそれが愛すべき夜なのだ。一度しかない、愛すべき夜。

やりたいこと

アイコンが寂しいので可愛いやつに変えたい。

あと、筋トレをちゃんとしたい!


ちゃんとメニュー決めてね、インターバル設けながらね。

月曜:下半身&上半身

火曜:上半身

水曜:下半身

木曜:下半身&上半身

木曜:上半身

金曜:下半身

土日は休憩


これで行こ。